人材開発支援助成金(人材育成支援コース)
「人材開発支援助成金」は、事業主等が労働者に対して、その職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるために必要な訓練経費や賃金の一部を助成する制度です。
いくつかあるコースのうち、「人材育成支援コース」をご紹介します。
このコースは
①10時間以上のOFF-JT
②新卒者等のために実施するOJTとOFF-JTを組み合わせた訓練
③有期契約労働者等の正社員化を目的として実施するOJTとOFF-JTを組み合わせた訓練
上記の訓練を、事業主が労働者に賃金を支払いながら実施した場合が対象となります。
訓練の内容も実際に会場や現場などに行って受講するものや、近年はデジタル化が進展する中で、eラーニングや通信制の訓練を活用した人材育成も進んでいます。
eラーニング・通信制訓練の定義
・eラーニング:オンラインでの遠隔講習の中で、訓練の受講管理のためのシステム等によって、進捗管理が行
えるものを指します。
・通信制訓練:郵送やオンライン教材を利用して、一定の教育計画のもとに、教材等を受講者に提供し、教材に基づいて自習し、課題提出や指導を受け、学習成果を確認できる訓練を指します。
助成率は、対象労働者によって異なりますが、eラーニングや通信制の訓練は、経費のみが助成対象となり、その他の訓練は、経費と賃金が対象となります。
なお、この助成金は、計画届を訓練開始日から1か月前までに事前に提出する必要があるので、受講日が決定した場合、早めの整備をすることが大切です。